ダークウェブへ流出しているパスワードの総数は膨大で、ハッカーがいつでも悪用できる状態になっています。情報漏えいの主な原因として、盗難や脆弱なパスワード設定が挙げられます。そのため、パスワード強度は企業にとって情報漏えいを防ぐ重要な防衛線です。一方で、クラウドの利用が進むことで、使う認証情報の数も増大しています。そこで、企業ではシングルサインオン(SSO)の導入も検討されますが、連携が困難なシステムもあり、認証情報を逐一投入しなければならない状況もあります。企業にとって、業務効率を向上しパスワード強度を高く、セキュアに保つことは大きな課題となっています。

IIJAパスワードマネジメントサービスは、Keeper Security Inc.社のパスワード管理ツール：Keeper Password Managerをマネージド型サービスとして提供します。
パスワード管理が求められる理由は、主に以下の3つが挙げられます。

1. セキュリティの向上

パスワードは、ユーザーのアカウントやシステムへの不正アクセスを防ぐための重要な要素です。しかし、パスワードが使い回されていたり、短くて簡単なものだったりすると、簡単に突破されてしまう可能性があります。パスワード管理ツールを導入することで、強固で複雑なパスワードを自動生成したり、複数のアカウントのパスワードを安全に管理したりすることができるため、セキュリティを向上させることができます。

2. 利便性の向上

パスワードを自力で管理すると、複数のアカウントのパスワードを覚えるのが大変で、忘れてしまったり、間違って入力してしまったりすることもあります。また、パスワードを紙にメモしておくと、紛失や盗難のリスクがあります。パスワード管理ツールを導入することで、パスワードの生成や管理を自動化することができるため、利便性を向上させることができます。

3.コンプライアンスの遵守

近年、企業においては、個人情報保護法やISMSなどのセキュリティ関連の法規制への対応が求められています。これらの法規制では、パスワードの管理方法について、一定の要件が定められています。パスワード管理ツールを導入することで、これらの要件を満たすパスワード管理を実現することができます。

このように、パスワード管理ツールの導入は、セキュリティの向上、利便性の向上、コンプライアンスの遵守という3つの観点から、多くの企業において必要とされています。